花火は今年も花開く

 昨日の8月7日、「いたばし花火大会」と「戸田橋花火大会」が同時開催されました。この花火大会では、荒川の両岸で約1万1000発もの花火が打ち上げられます。
 もともとかなり昔に県境の策定に難儀したことがあって、どうにかそれが確定したことのお祝いに両岸で花火を打ち上げたのが、このイベントの始まりだとか。イタリアかどこかで、谷を挟んでそこの領主同士がロケット花火を飛ばし合うっていえうのを思い出します。
 ふたつの土地の間を流れる荒川の「正式名称」が荒川放水路というように、いまでは悠然と流れるこの川は列記とした「人造河川」です。古い航空写真や古地図を見ると、呆れるくらい昔の荒川はクネクネと曲がって流れていました。それを放水路と新河岸川とに分けて、赤羽岩淵の一旦合流させては、また荒川と今度は隅田川に分流させているようです。
 日頃日当りの悪い私のマンションは、この日ばかりは花火大会の絶好の見物ポイントになってくれます。でも引っ越してきて今年で8回目、そろそろ飽きたかな。
★まずは巨大な線香花火が西の空に落ちていくことろから、花火大会が始まります。
★見事なまでの夕焼け。荒川にはたくさんの見物の船が出ています。停まっているボートは一様に赤い旗を立てているので、それは錨を降ろしていることのサインなのかな。同じ日に開催された江戸川の花火大会では係留中の錨のロープが絡んで、何台かのボートが動かなくなったとか。
★まだ夕焼けがくすぶる中で花火大会が始まりました。空がまだ明るいので、煙がよく見えてしまいます。ハイ、まだ花火は夕焼けに負けていました。
★向かって右手が戸田市側の花火、左手が板橋区の花火です。ツレがいうには、板橋側はしょぼいとのこと。
★花火そのものを大きく撮るのはなかなかに難しい。なんせ安いコンパクトデジカメなもので。
★今年は変り種の花火はあまりありませんでした。そんな中でこれはかなのモダンな部類です。そのカタチ、ニューヨーク近代美術館に納めたいな。去年はハートに矢が刺さったのとか、キティちゃんマークのもあったのだけれど。
★これは以前からあった花火ですが、個人的には好きな種類。色を多用せずに細かな光が優美です。パチパチパチという音もまた趣きがあります。
★仕掛け花火のナイヤガラ瀑布。何年か前にはこれが原因で、火事になり、消防車が出動しました。
★フィナーレ近くは、めっちゃ打ち上げるのでカメラのフレームにうまく入りません。
★さて、いよいよ花火大会も終わりです。そんなに勢いよく上げると、後がチト寂しい。やはり線香花火で締めたいなぁ。
★ほぼ最後の一発があたりを明るく照らしています。