『土』から遠く離れて

先日、すでにお知らせの通り、長塚節文学賞に入賞したということで、常総市まで車を走らせ、その表彰式に出席してきました。ちいさなイベントスペースでの開催と思いや、ドドーンと広いホールで、市長さんから、賞状をしっかり受け取りました。
　それに先立っての長塚節の生家の見学。なぜかいっしょに来たツレの方がいろいろと質問して、節の姪にあたる長塚知子さんや案内の方と仲良くなっていました。
　正直にいいますと、長塚節の小説は、受賞が決まってから『土』を読み始めたのですが、その緻密な描写と叙情性にはビックリします。いやはやその『土』を前にすると、私の作品はホコリですらありません。もし投稿する前に『土』を読んでいたら、応募できなかったかも。
　ちなみに私の作品は、知人から聞いた話で、二十年以上前の東京に大雪が降り、交通機関がマヒするといった事態に実際にあったことをモチーフにしています。
　今回また読み返してみて、その稚拙さにさらにあきれました。
　はい、今後はもっとがんばります。