「おし」と読んでね。

 「小説新潮」11月号を拾い読みして、その「拾った」少ないページの中に、2度ほど忍(おし)藩についての記述を見かけた。
 ひとつはエッセイ「江戸のもてなし」で、忍藩士の食事について語っている。もうひとつは、小説「太郎君、東へ」の著者コメントの中で、忍城主に触れている。双方ともに利根川の水利に関係しているのもおもしろい。
 まあ、これもヒット作『のぼうの城』の影響かもしれないけれど、忍を「おし」と読んでくれる人が多くなるのは、ちょっとうれしい。