沖縄低迷中

 今日も那覇は曇り。どんよりとした雲に覆われている。
 昨日、また近くのスーパーにいった。ちょっとした買い物をしてレジに並ぶと、前には高齢の女性。彼女の前には普通の買い物カートではなく、業務用の台車、そこには水の2リットルペットボトル6本セットが七つ積んであって、さらに台車を曳いてきた男性係員に、あと3セット追加注文している。都合、60本、約120キログラムにもなる。台車に載っているとはいえ、彼女にコントロールできる量ではない。いったいこれをどうやって車に運ぶのだろうと思っていたら、どうも事情が違うらしい。
 自分たちの会計になって、ツレがレジのおばさんと話をしている。東京にいる孫かなにかがまだ幼く、そのために沖縄から送るのだそうだ。その配送費はたぶん水の価格を上回ることだろう。
 ところで、この巨大複合施設や美術館・博物館、マンション群などが立ち並ぶ新都心という名の土地、どうしてこんな広大な土地があったのかと疑問に思っていたが、タクシーに乗ることでそのことの意味がわかった。タクシーの運転手さんは、ここにかつて米軍の住宅地があったのだと教えてくれたのだ。
 しかしそれにしても広い。いったいどれぐらいの人数が住んでいたのかはわからないが、たかが住宅にこの広さである。まして基地の場合は、いったいどうなるのだろう。
 この新都心のとば口に、いま泊まっているホテルがある。たぶんこのホテルは米軍の住宅地には属していなかったのだと思う。その窓からは、古い民家にびっしりと建っているのが見える。米軍の住宅があった時代、その光景の比は、きっとすさまじいものであったに違いない。