東京漂着

 昨夕から東京に戻りました。
 待っていたのは、当然のことながら部屋の片付け。まず今日の作業はCD棚と文庫本棚、そして新書本棚から飛び出したそれらをとりあえずは段ボール箱に詰める。CDは20枚ほどケースが割れている。しっかりチェックはしていないけど、本体は無事の様子。文庫本は崩れた棚に押されて何冊かひしゃげてしまった。新書本を詰めていると、岩波新書の黄色と赤が美しいなぁ、とフト思う。新書は岩波が90%を占めているみたい。うーむ、かつては「教養主義」だったのかしらん。しかし、またフト思うのだが、他の出版社の新書本は、かなり岩波の「イメージの遺産」で得をしているのではないだろうか。しかしもう何年も岩波新書を買っていない気がする。
 そうそう、高木仁三郎さんの『原発事故はなぜくりかえすのか』だけは箱に入れずに手元に置くことにした。まだ読む勇気はないのだけれど。
 ところで本棚の倒れ方を見ると、柱に沿ってL字型に組んだ文庫と新書の棚が、一箇所留めてあった場所を壊して倒れ掛かり、それがつっかえとなってその何倍もある雑誌などの棚が転倒しなかったのではないか推測される。
 しかし倒れた棚はその衝撃でネジが壊れたり、側面が剥れたりしているのに、別の棚に載っていた小物などはほとんど動いていなかったのは不思議だ。
 ちなみに書斎の方の小説本棚も倒壊。段ボール箱を置くスペースが無さそうなので、横積みで載せている。地震を感じたのはこの書斎にいるとき。もしそのまま居続けたら、間違いなく怪我をしていたと思う。こちらの部屋はまだ床が半分ほどが、本やらなにやらで埋まっている。