13日の金曜日直前に

12日の夜、雨上がりの京都から、深夜雨降りの東京に戻ると、家電の留守録ランプが点滅している。どうせまた新築マンションの案内か何かだろうと、再生ボタンを押すと、ダンディな感じの低音ボイスが流れ出す。
「こちらは東京創元社ですが、・・・・」
 すわ「SF短編賞」受賞か、と思ったところで、ダンディボイスが、「残念ながら受賞には至らなかったのですが・・・」とフェイント、ここで膝がカックンとなる。
 でもバラサ(歳がわかる)、「今回は『堀晃賞』の受賞ということになりました・・・」と続いてくれたのだ。いやいや私としては、これで十分である。

 ということでご報告、「第2回・創元SF短編賞」(東京創元社主催)のゲスト選考委員である作家・堀晃さんの名を冠した「堀晃賞」をいただきました。ありがとうございます。