沖縄スタコラ・ツアー08 最終回

 スタコラ・ツアーの07で、「ひと騒ぎ」と書いたけど、自分のだらしなさも露呈してしまうんで、ご披露を自粛。
 ということで、宙ぶらりんになりながら、後はあまり書くこともないみたいだ。新都心近くのホテルに移動してからは、トラブルもなく、ランチもおいしく、ただ泊港あたりを散策したり、国際通り牧志市場をまた流したりといった時間を過ごしたのでありました。
 そうそう、昔この牧志市場周辺で見かけて、とても不思議なモノがあったのだ。それはビンに小魚が詰まっているのだが、どういうわけかその魚たちが全部が全部下を向いていて、まるで群れで泳いでいるようにも見えるというシロモノ。それは昔ここを訪れたときには、どこにでも売っている品だったのだけれど、今回はなかなか見当たらないのだよ。
 で、ツレが魚屋さんのおばさんと話しこんでいるので、近くをほっつき歩くと牧志市場の一階の乾物屋さん的な店で、発見したのだった。そこでその20年越しの疑問を、勇気を出してこの店のおばさんに訊ねてみた。
 答えは簡単だった。魚を一匹一匹、方向を合わせて手で入れているのだという。なので、ドバッと入っている方よりも、きちんと並んでいる方がチト値段も高い。しかしそれにしてもかなり手間の掛かる仕事だが、私がずっと気にしていたように、素朴でありながらも「見事な商品」なのである。
 しかしこの魚の群れの瓶詰め、今回のように店頭では見かけない、ということは、そんな作業をする人もいなくなってしまったってことなのかもしれない。
★沖縄特有のブロック建築を模したような沖縄博物館の外観。
★このオブジェのタイトルは確か「鉄とコンクリート」。しかし今ではフクシマの歴史的建造物にも見えてしまう。

★ガジュマルの木。精霊が宿っているという。