2011-05-30 深夜の主張 ひとり言 深夜の街を不規則な爆音を撒き散らしながら、バイクが走っていく。 いつもよく似た音なので、同じバイクなのだろう。 ほら、もう戻ってきた。どこへ行くでもないのかい。 そう、キミはここにしかいない。でも、かっこよく変速しているじゃないか。グイーン、グイーン、グイーンと。 「ボクはここにいる。みんな知ってくれ。ボクはいまここにいる」 バイクの音はそんなことを大声でいっているようだ。 そう、わかっている。知っているよ。このあたりのみんなはみんなキミのことを知っている。だからさ、安心しておかえり。