半額に眼がくらみ

 ロシア版の『戦争と平和』がIVCから半額で出ていたので、今度はしっかりといにしえのSF映画とまとめてドンっと買ってしまった。
 『戦争と平和』は、めちゃくちゃ長くて、時間が有り余っている人しか観ることのできないけれど、やっぱり人生の辻褄を合わせて、みんなに観てほしいと思う映画なのだ。できればそれも2度ほど、だまされたと思ってね。
 私はテレビで1度と、たぶんビデオ録画で2度ほど観ているけれど、画面の優美なことといったらない。まさにハリウッド版の『戦争と平和』は土下座なのだ。ハリウッド版が張りボテなら、こちらはすべて本物って感じ。戦争しかり、舞踏しかり、大火災しかり、瀕死の撤退しかり、馬車のレースしかり、まあ原作の地元なんだけど。
 そうそう、どこかの章のエンディングなど、まるで『惑星ソラリス』のラストシーンを彷彿させる、などと書いたら・・・たぶん書き過ぎだろうなぁ。 
 などといっておきながら、もうすぐ自宅に着くだろうそのDVDを、いったいいつ観ることができるだろうか。実をいうと、大騒ぎで買ったロシア版『ドクドル・ジバゴ』もまだ最後まで観ていないのだから。