どどどどどんの将来

 ニュートリノとやらが光速よりも早く飛んだという報道がある。それも一回ポッキリではなく、そうとうに精緻な実験を重ねた結果なのだという。
 うーむ、これがほんとうだとすると、物理学の世界というか、宇宙像の成立基盤がどどどどどんとひっくり返るのではないか。
 私の中で宇宙に関するどどどどどんは、小学生の時に読んだ図鑑で、「ミュー中間子という素粒子が、本来ならばまさに刹那という時間しか存在しえないはずなのに、長く宇宙を旅して、いまこの瞬間にも自分を貫いている」と(あくまであやふやな記憶の再現)を知った瞬間だった。それは光速に近いミュー中間子の中では、時間の経過が限りなく遅くなるという相対性理論の一つの証明として紹介されていたのだけれど、さてこの私のどどどどどんはこれからいったいどうなってしまうのだろう。