検定極まれり

 とある全集の中の一篇『ハンガリア革命回想記』を読んだ。これはロシア革命の時期にハンガリーで革命運動を指導したベラ・クンの活動を夫人の手によって描いたもので、全集に納められたものはその一部に過ぎない。うーむ、革命運動というものは、やはり1万の長き不幸の末に一つの短き幸せに結実するしかないのだなぁ、とまた確認することとなった。
 もちろんこのベラ・クンさんがどんな人なのかまったく知らなかったので、ネットで検索してみると、どうにかウィキペディアがあった。
 帝政時代にロシアで捕虜となり、そこで革命と遭遇、母国に帰ってハンガリーで革命政権を築くがすぐに崩壊、その後はソビエト、そしてスペイン戦争でも活動するがスターリンによって粛清されたという。しかしあまり検索でヒットする数は少ない。
 ところでハンガリー語では姓名の順に名前を表記するので、クン・ベーラがどちらかというと正しいのだという。
 ということなので、またそちらで検索してみても、ちゃんとした記述のヒット数はあまり多くない。でもなんとクン・ベーラ検定というのがちゃんとあるではないか。いやはや検定ブームも極まったものであると思ってしっかり読むと、まだ誰も参加していないではないか。そこで私が初めてポチッとやって、先ほどの著作のつたない知識を動員して対応すると、3問全問正解とあいなった。まあ、それほど難しくなかったし。どなたか2番手になってみないかい。