幻の中国語版

 タルコフスキーが脚本に末席で参加したという映画『特攻大戦略(Один шанс из тысячи、またはodin shans iz tysyachi)』についてちょっと調べてみた。
 英文のタイトルは『One Chane in One Thousand』で、千に一度のチャンスという意味だろう。で、この映画にはアナトリー・ソロニーツィン以外にも、『ストーカー』や『鏡』、それに『惑星ソラリス』に出演していたニコライ・グリニコが出ているそうだ。気がつかなかった。
 ちなみにこれらのタイトルで動画検索してみたら、数日前にはなんと中国語の吹き替え版もあったのだけれど、どういうわけか今日は行方不明だ。
 撮影場所はヤルタ、クリミア、ウクライナでスタジオがオデッサだという。これはドンピシャだった。
 ところで、その映画は前に書いたようにラストシーンは水雷艇と飛行機の追っかけシーンだが、タルコフスキーは1964年、つまり映画が制作される前にラジオドラマ『急旋回』を脚色していて、その中にもなんと水雷艇と飛行機が登場している。これは少し研究してみる価値がありそうだ。