火星まで原発輸出なの?

 新しい火星探査体がNASAによって打ち上げられた。規模は今までの5倍ほどだという。そんな記事の中で気になったのは、火星に着陸するその探査体にはプルトニウムの崩壊熱によって発電する装置が組み込まれているということだ。ド素人にはまったくわからないのだが、これはプルトニウムを燃料とする原子力発電とどう違うのだろうか。
 彼の地では太陽の光が弱く、太陽光発電ではデカイ探査体を稼働させることができないのだというが、軽量化が図られているはずの探査体では、どれだけのリスクの回避策が講じられているのだろうか。
 火星の生命探査という何度も繰り返されてきたキャッチフレーズ今回もまた謳われている。でも今回のミッションがその生命体へのとんでもない贈り物になってしまうなければいいのだが。
ちなみに原子力が宇宙に運ばれるのは今回が初めてではない。記憶にあるところではアポロ12号以降の月着陸ミッションにはすべて小型の原発が月面に運ばれている。すると13号に積まれていたそれは、月着陸船アクエリアスの破片と共に地球上にばら撒かれたことになるのだろう。それ以降、スカイラブやスペースシャトルについては未確認。