「サムシン・エルス」のサムシン・エルス

 テレビから流れてくるのはジャズメッセンジャーズの「モーニン」ではないか。
 おっと、NHKの「美の壷」かと思ったが、チャンネルは民放でしかもコマーシャル。
 そうそう、これは本屋で本以外のモノを売るのが得意な某社(忘れた)から出るブルーノート・レーベルのアーティスト別CD本の宣伝であったのだ。
 どのくらいの本数が出るのかは調べてないけれど、メンツに不足はないだろう。アート・ブレーキーマイルス・デイビスソニー・ロリンズリー・モーガンソニー・クラークケニー・バレルルー・ドナルドソンジョン・コルトレーンなどなど、さらになど、ジャズ黄金時代の面々がブルーノートには揃っている。問題は彼らの曲をどう一枚のCDにまとめているかということだ。
 などとコッチがいってもしかたないことだけど、ちょっと注意して欲しいことがひとつだけある。
 あのコマーシャルでは、一冊目のマイルス・デイビスの紹介のところで「枯葉」が流れていた。でもそれってキャノンボール・アダレイの「サムシン・エルス」の中の一曲だからね。確かにトランペットはマイルスだけど、そんなこといったら「モーニン」だってリー・モーガンの一枚に入れなくちゃならなくなるよ。