SFファン交流会、その前と後03

(昨日の続き)
 そんなわけで、SFファン交流会の二次会分派が区民会館近くの中華屋さんで始まった。
 午後5時を少し過ぎたぐらいだから、客はまだ誰もいないっていうか、開店したて的な店内にドヤドヤとかなり怪しき十数人がなだれ込み、いくつかのテーブルを占拠する。
 一番奥の丸テーブルには、創元賞の面々である酉島さんや志保さん、松崎さんと高山さん、笛地さんにオキシさん、そして空木さんと私で埋めらていく。ファン交に来ていた宮内さんは先約があって参加できなかったけれど、これでなんと8人揃い踏み。
 年齢や面相、さらに個性もこれほどテンテンパラバラな集りは……、見ていて爽快な感じさえする。
 もちろん同じテーブルには、この囲みのいいだしっぺである東京創元社の小浜さんがいる。さらに某出版社のⅠ氏がテキパキと動いている。
 たくさんの生ビールと少しだけソフトドリンクが運ばれて、まずは乾杯。グラスの重なる音も大きい。今まではこういった集りで、一番遠方からやってきたのは松崎さんに決まりだったのだが、今回は大阪から酉島さんとオキシさん、さらに福岡から志保さんが来てくれたのだから、まったくありがたいことである。その労に報いるためにオジサンは面白い話をしようとするのだが、すぐタダの酔っ払いにメタモルフォーゼしてしまう。両脇が本賞受賞者の酉島さんと松崎さんなんだから、緊張もする、わけないか。
 まずは酉島さんにからみつつ、NHKの『カーネーション』の話。
 アレよーできてまんな、ワテもみてますわ、岸和田っちゃうと大阪弁とはちゃますねん、どげなあたりでっか、すーっと入ってきよるさかいによーわからしませんな、そやかて栗山千明はヘタですわ、みたいな会話(でも創作です)をしたあと私は「カーネーション」=「おはなはん」説を開陳。でも誰も知らなかった。
 右の松崎さんはやはりソフトドリンクを飲んでいる。
 はい、鬼の編者者にキツク厳命されましたから。えっ、その鬼って、と私と彼女の視線が宙を泳ぐ(これも創作です)。その会話を聞いていたのか、また隣りの某出版社I氏が自分のスマホから何かの写真を取り出して、こげな写真ありまんがな(なぜか大阪弁風)と見せる。そこには昨夏の某飲み会の某事件の詳細がセキララに表現……、(以下自主規制、検閲ではありません)。
 うーむ、Ⅰ氏は温和な顔をしているがかなりコワイ。そして宴は続くのであった。(これも続きます)