警察官がドロボーします宣言

 経済学部の出身なのに、実際の経済についてはトンとわからない。
 でも、日銀がインフレをめざすという発表には、かなり驚いた。まるで警察官が「これからはドロボーもします」っていってるのとおんなじじゃないか(いや違うかな)。
 まあテレビのニュースを見ただけで、まだ新聞を読んでいないから、その施策のほどなんてことはぜんぜん知らないのだけれど、とにかく何にもしなくたって日銀が「インフレになったらいいな」といっただけで、その影響は甚大だよね。
 そうそうニュースでは、デフレ体質を脱却して、インフレ傾向になれば、どんだけ日本経済がいい方向に向かうか、なんて解説していたけど、インフレっていうのは目標を定めることが困難だからやっかいなのだ。いろんな策を講じてもあれよあれよという間に、どんどん上がっていくのがインフレ君の本性なんだから。
 だからインフレターゲットとか、インフレ目標なんている数値的な加減が許されているほど甘くはない。まさに体温は37.5度までね、といってインフルに罹るようなものだ。
 もちろん日銀の諸氏は、そんなことは先刻ご存知に違いない。ただ問題はとんでもないインフレ、つまりハイパーインフレを心のどこかで願っている人たちがいるってことだ。もしそんなことになれば、国の借金はカタチの上では、いっぺんで解決されてしまうからね。
 ただしその後どうなるかは、第1次大戦後のドイツを見ればわかることだと思う。
 さて、ではこれから新聞を読むことにしよう。
 しかし、バレンタインディにとんだプレゼントだわい。