2001年の現実

 BSで「宇宙船ウェイクアップコール」を観る。
 いやはや2001年のスペースシャトルの最初のめざまし音楽が、「美しき青きドナウ」だとは。
 そういったことは、そういったことを知らない、もっと若い人がやるものだと思っていたけど。
 もちろんこの曲は、映画『2001年宇宙の旅』で宇宙ステーションと連絡線オリオン号が、回転をシンクロさせつつ接近していくシーンに流されたものだ。
 この番組では、最初のうちただスペースシャトルが飛んでいるなぁ、という画面なのだが、そのうちシャトルの向きが少しずつ変わり、アレレと思っていると、やがてその向こう側に国際宇宙ステーションが見えてくるという、まさに映画のシーンを彷彿させる、なんともニクイ構成なのだ。そうそう、現代のそれが映画のオリオン号と宇宙ステーションといえなくもない。
 ところでアポロ時代は、船体のひとつの場所をずっと太陽光線に当てていると、かなり熱くなるというので、ある程度の回転をつけて運行していたはずで、その名もバーベキュー運動といっていたけど、スペースシャトルでは、それが必要がなくなったのかな。たしかに全身耐熱タイルで覆っているから大丈夫みたいだけど。
 でもそれじゃ、国際宇宙ステーションのほうはどうなのだろうか。うーむ、いつも同じ方を剥いているようだけど、さて。