ジャズを聴きに古本屋へ。

 ということで、3日はまた夕方近く、ウチをソロリソロリと後にして荻窪へと出掛けていったのだった。
 そう、2日の贈賞式で堀晃さんからご紹介いただいた、田中啓文さんのトークショーなのだ。
 しかし実は「荻窪」と「ベルベットサン」という重要タームをみごとに失念してしまい、いろいろな検索ワードをぶち込んで、30分ほど掛かって、どうにか開催場所にたどり着いた次第。
 これは田中さんが書かれた『聴いたら危険ジャズ入門』の発行記念イベントでもあって、田中さん以外にも、執筆された4人の方がいろいろと語りつくすのだそうだ。
 2日に田中さんとお話した際にも、「カークの映像なんかもやりますから」とのことだったので、これは行かねばならない。
 しかし荻窪はほんとうにひさしぶり。ライブハウス的な場所にいくのも久々だったので、やや緊張気味に、開場時間(と思っていた)6時よりもだいぶ前に着いてしまい、あたりを散策することに。いやあ、いい感じの図書館がありますなぁ。とかまさに高級住宅地ですなぁ、と思いつつ時間を潰して、開場時間(と信じてた)を15分過ぎた頃にドアを開けると、中の人がアレ?という顔をしている。
 「あのう、今日のイベントなんですがぁ・・・、いいですか」
 「いや、それは開場が7時からですよ」
 あーあ、私は1時間ほどは勘違いしていたのだ。
 「あ、あっ、そうなんですか。それではまたぶらついて来ます」
 そしてすごすごと時間潰しに出るのであった。ジャズの道は険しい(ってことはない)のだ。
 さてどうしょう。このあたりはさっきグルリと回ってしまったし。まあ駅前方向に歩いてみるか、としばらく行くと、そうそうあの有名な「ささま書店」があるではないか。ここで十分過ぎるほど時間が潰せる。しかも豊饒なる時間が。(続きます)