上院議員、お先に失礼

 そして突然の昨日の続きだけれど、くだんの『宇宙ロケット』(共立出版)のプラズマロケットの説明によると、アメリカのリパブリック航空会社で、1960年の秋に実験が行われたとある。まあNASAじゃなかったね。系列企業かもしれないけど。
 でも面白いのはそれではなくて、その写真。
 宇宙服のようなものに身を固めた若者が、ロケットのエンジン部分のようなものを操作しているのだけど、キャプションの続きには、「真空室の中で実験が行なわれる」とある。つまりこの写真の部屋は真空で、宇宙服を着ているのもそのためなのだ。
 いやはや、すごい。まったく理科系ではないので、地上にどうやって真空の空間を作るかは定かではないが、この広さはかなりのものだ。それにこの写真がほんとうに実験中なのだとすると、カメラマンも中に入っていることになる、かも。
 最初は大気中から真空の空間に入るのだから、与圧室が必要なんて考えていたけど、中に入ってから空気を抜けばいいから、それはない。しかし地上の真空空間で宇宙服を着て作業なんて、スゴイ!!と思うのはシロウトの感覚なのだろうか。
 で、その宇宙服、これがマーキュリー計画の「ライトスタッフ」たちが着ていたのと、とてもよく似ているのだ。でも、ジャン・グレンが同じようなものを着て地球を回るのは、1962年なんだよね。
 万一、この本を持っている人は確認してください。168ページです。