明日はSF、かな。

(昨日の続き)
 あっそうそう、笛地さん、これはルポなんてモンじゃありませんから。ただ脳みそに残っていたカケラを元に、ツラツラと書きなぐっているだけで、もちろんメモなど一字も取ってはいません。なので、参加された方々、失礼の段ありましたら、お許しか、あるいはコメント欄にて小突いてください。
 てなことで、宴会はまだまだ続く。あっ、そうだ。私のツレは心斎橋あたりを散策するって、一時間ほどで退席することに。ふぅー。
 何をきっかけにしたのか、私はさっそくいつものソラリス論を展開、でも何をしゃべったのだろう。それからまたタルコフスキーの話になって、田中さんは「ストーカー」がええわ、で、今度は原作との違いへと話は移る。
 そんなこんなで、気づくと北野さんが高山さんを興味深げに見ている。どげんか人かと思うて。
 なんと、彼女のデビュー作「きつね、うどんつきの」が出る時はドギマギしたそうである。何せ北野さんは『きつねのつき』の著者だからね。
 そんな北野さんを田中さんがからかう。いや、一年を150万円で暮らすっうのはえらいで、それだけ原稿料もらうだけでスゴイ・・・とかなんとか、これは傍で見てると立派な漫談。日本SF作家クラブの50周年企画イベントにどうでっしゃろ。そやかて本人たちはいやがりまんがな。
 酉島さんは、私がキーファー(サザーランドではおまへんで)の展覧会を観たことを高山さんに教えてる。酉島さんと高山さんは絵画仲間でもあるのだ。
 そう今から20年近く前、池袋の西武美術館のキーファー展に行ける年齢だったことは、一つの幸いだったかも。このご時勢では、大掛かりなキーファー展はまず無理でしょ。あの時は池袋だけでなく、隅田川沿いの古いモダン建築物(?)でも、「革命の女たち」が展示されていて、わざわざ行くだけの価値はあるものなぁ、てなことは話した気がするけど・・・はたして。
 石亀さんはゲームマニアだったのか、オキシさんが創った作品の解説を、まるで講談師のように展開する。そのうまいことったら、編集者にしておくのは惜しい。っていうか、そうかパフォーマーだったりして。
 酉島さんの読書量に感心していると、コレ読んだ方がいいですよ、と勧められた一冊があるのだが、やっぱり失念してしまった。今度会ったら教えてね。
 かくして、時は過ぎゆきて、気がつけば12時を勝手に回ってしまった。
 先にお帰りになった堀さんから、カンパしていただいたのが分かり、それならと田中さんや北野さんもカンパがあった。ほんとうにありがとうございます。幸せな創元短編チームであります。
 先輩SF作家のお三方と深夜バスの時間となった高山さんが店を後にして、残ったのは酉島さんとオキシさんと石亀さんと端江田さんと、それからえーと松崎さん。
 店のお兄さんに聞くと、もう電車はとっくの昔にないという。こうなったら、もう少し、と、またワインと食べ物を少し注文した。 
 しかしその時、テーブルの片隅にうずくまっている生命体を私たちは発見してしまったのだ。(続きます、が、たぶん明日はフィクションです)