初めての文フリ02

 文学フリマ会場の一階をグルリと回ると、ずらりと列ができている飲食コーナーをツレが発見。
 「なんか飲みたい」
 と、ほんとうに縁日に連れてきた子供のようなのをそのままにして、二階へ。なるほどね、エスカレーターホールには、頒布される書籍などが自由に閲覧できるコーナーが設えてあった。確かに作ったご本人を目の前にして、眺めるのはちょいと気がひけるモンね。
 で、それをいくつか見ていると、気を失いそうな青い顔の男の子が一人、別の男の子に支えられて、そして警備員を引き連れてトイレに入っていった。この二階はやや暑いし、それに蒸す。たぶんこのイベントに向けての徹夜作業が続いていたのだろう。彼には悪いけど、突然、高校時代の文化祭前日を思い出す。なんと40年近くも昔のことだ。
 そして左隣のラスプーチンのブースで、かつとんたろうさんを発見。ツレはかの羊肉パーティの凛々しい姿を写真で見ていたので、どんなマッチョマンかと空想していたらしく。勝手にその話に持っていく。だから、違うんだって。
 ここでは「S.E.4」を購入。パラパラと見ただけで、面白さテンコ盛りなのがわかる。特にとんたろうさんの論文は、ギンギンに歯ごたえがありそうだ。うーん、廣松渉かぁ。ちゃんと引き継ぐ者がおるのだなぁ、と、とっくの大昔に廣松(呼び捨てかよ)を三頁読んで諦めたオジサンは、涙目で遠くを見つめるのである。
 ここって、某セミナーと違って年齢層低いし、それにキレイな××ちゃんも多いなぁ、ってどこ見てるんだよ。