8本ノズルのサターン5型

 さて『宇宙旅行』のことの続き。
 かなりマニアックな話になるけど、実はずっと前からサターン5型ロケットの一段目は、当初の計画では8本、または9本のブースターだったのが、変更されて5本のF1エンジンになったと思っていた。もちろんそれは間違いなのだけれど、どうしてそう思ったのかが、少しだけこの本で解けたようだ。
 というのも、この本はたぶん刻一刻と進む宇宙開発の展開に対応して、それを増補ページでフォローしていて、アポロ11号がしっかり載っているのに、サターン5型は「開発中」的な扱いになっていたりする。もちろろんそれはそれで全然問題ないことで、逆に最新の情報を入れ込むでくれてアリガトさんなのだけれど・・・・。
 で、その「構想中」らしきサターン5型のイラストの一段目には、8個か9個のノズルが付いていたわけなのだ。ということで、私は長年、そう構想されていたと思っていたというわけ。
 しかしそれはどうやら資料をイラスト化する際の間違いだったようだ。もちろんその資料自体にそう画かれていた可能性もあるけれどね。
 かくして私の中のサターン5型9本ノズル説は崩壊したのだが、まだアタマの隅っこで、そういった「文」を読んだような気がしないでもない。まあこれは大事に取っておくことにしよう。
 
追記:サターン5型の5はご承知のようにアラビア数字ではなく、ローマ数字なのだけど、化けるようなので5にしておきます。