太陽の塔の眉間の傷

 江戸東京博物館に入ってすぐに日本橋を渡る。いろんな意味で日本の基点になっている橋なわけだけど、その右下にややくすんだ黄金色の、太陽の塔の「未来の顔」が横たわっている。この顔は、常設展会場の一部を使って展示されているのだ。橋の上から見ると、小さい印象。ツレがその顔の眉間の傷を見つける。果たしてなんだのだろう。そのときはまだ分からなかった。
 どうやらその顔は順路の最後あたりにあるようで、またそのときじっくりと観ればいいと、すぐに橋を渡り切ってしまう。
 この博物館の展示はミニチュアと実物大復原物が多く、その隙間を埋める感じで、実物の文書などが並んでいる。そのメリハリがいい。武士仕様の駕籠に乗ったり、まといを持ち上げてみたりしている間にドンドンと時間は過ぎていく。
 1600年代に作られた江戸の地図を眺めながら、あーだこーだいっていると、年配の男性がやってきて、薀蓄をひとくさり。うーむ、ブラ・タモリである。
 で、やっぱり時間がない。大阪の民博の二の舞である。よって後半は飛ばし見物。明治期以降が面白いのになぁ。
 結局は最後近くにあった万博のヒデオを観られずに、ほぼ閉館時間。おっと、また地面からあのご尊顔を拝謁したかったのだが、アレ、下からでは何も見えないじゃん。台が高い廊下を用意していて欲しかったなあ。
 でもその時点で残り時間は5分しかない。警備のオジサンが閉館の準備をしている。ツレはお土産売り場を心配している。まったく。
 で、眉間の傷についてはまた明日。