埋め草架空対談08

A というと。
B いわば、続篇のための細工です。先日、話したようにそのための伏線というか、取っ掛かりみたいなものを残しおきましたが、これもほんとうはそのようなものを残しておくべきだったなぁ、というものです。続篇は基本的には、今回の登場人物である小さいおじさんやマコト、そして西田さんと青木くんの話があったり、また別にアメリカの飛行管制官やその娘、さらに小さいおじさんの息子も出てきます。そして重要な要素となるのがスカイラブ計画です。
C それは今回でも、おじさんとマコトとの話の中に出てきましたね。
B はい、なぜそんな話をおじさんがしたのかというなぞが、続篇で明らかになります。またそのおじさんの関わった仕事が、宇宙開発の改変に繋がっていきます。しかしそれを担うのは次の世代で、それゆえにマコトも宇宙ステーションの床屋にいることになるわけです。
C しかし軌道上に床屋があるというのは意外ですね。
B 巨大な居住区を持つ宇宙ステーションならば、なんらかのホスピタリティブースも必要になってくるでしょうから。それが改変世界で、2011年あたりに実現しなくてはいけません。その成り立ちをこれから作っていきたいと思います。
C それはスカイラブからの連想といっていいんですか。
B それもあると思います。たしかにスカイラブでは散髪はどうだったかわかりませんが、医療設備は完備されていたし、シャワー室もありました。ただかなり評判が悪かったので、スペースシャトルでは設置されません。つまり宇宙で水浴びをしたのは、スカイラブの9人だけということになります。ただ今思うと、それ以前に見たシェミニ宇宙船の一枚のイラストが影響しているんじゃないかな。
C またジェミニとは古いですね。で、それはどんなものだったのですか。