埋め草架空対談09

B たぶんマンガ雑誌のグラビアページだったはずですが、時代を反映していたのか、昔はよくそういったところで宇宙開発の特集が組まれていたのです。その中に小さくジェミニ衛星を改造して、機械船の部分をさらに拡大した円筒形の作業スペースのイラストを見つけたのです。当時はアポロ計画も本格化はしていなかったので、そのイラストの中に、立って作業をする宇宙飛行士が描かれていたのにはびっくりしました。彼らは当時ほとんど椅子に括り付けられたままで、動くときはせいぜい宇宙遊泳ぐらいでしたからね。そんなこともあって、大きな空間を得るスカイラブ計画に大いに関心を持ったというわけです。
C そうですか。まあそれでスカイラブなんですね。確かにアポロ時代が終わって、その在庫でやったわりには、かなり面白みのあるイベントだったと思います。そういえばスカイラブ計画をモチーフにした「宇宙からの脱出」という映画がありましたが、観ましたか。
B もちろんです。あの映画に出てくる有翼型の宇宙船にも興味を持ちました。まあ画面ではチープでしたが。
C ところで、そんなあたりを実際に書けているんですか。
B いやそれが小さいおじさんとマコトについては60枚ほど書いてはいるのですが、完成してなくては意味がないので。あっそうそう、ここでキチンと説明しておかなくてはならないのは、書いたとしても媒体が予定されているわけではないということです。
C まあ、そんなことは書き上がってからの話ですよね。完成していないということは、ほぼ書いていないことと同義ですから。
B まさにおっしゃるとおりです。いやはや。