埋め草架空対談11

A もしもし、Bさんどうしたんですか。よだれが出てますけど。
B むにゃむにゃ、ご飯は食べ飽きた小町・・・。
C どうやら、寝言で駄じゃれをいっているみたいですね。でも才能のカケラも感じられない。
A たぶん、自分の思いがまとまらないので、眠ったふりして考えようとしたのに、ホントに眠ってしまったようです。では、この時間を利用して、どうですかCさん、自己アピールでもしてみますか。
C そうですか。いや、そんなアピールをするほどのモノはないんですが、いわば弁明みたいなモノでもさせていただきますか。
A いいですよ。どうぞ、どうぞ。
C ではお言葉に甘えて。この25日はSFマガジン8月号の発売日でして、この号に拙文「『惑星ソラリス』理解のために[二]――タルコフスキーの聖家族〈後篇〉」が掲載になります。
A 長いタイトルですね。なんとかならなかったのですか。
Cこんなに何回も書く、じゃなくていうこともないと思ってたものですから。で、この文で私の「ソラリス論」は一応終わります。
A 一応なのですか。
C はい、一応なのです。書き終わった後からも、いろいろとわかってきたことがあって、それをまたいつか綴ってみたいと思っています。先日もソクーロフの「モスクワ・エレジー タルコフスキーに捧ぐ」を観てきて、「そうか、そうだったかの」なんていうことがいろいろとありましたから。
A そのソクーロフの東京での公開日って、アレちょっと時系列がおかしいんですけど。
C いいじゃありませんか、他人じゃあるまいし、そのあたりはぜひ大目に見てやってください。