埋め草架空対談17

C Bさんは水なんか飲むより、ウーロンハイのほうがいいんじゃないですか。
B でもそんなことしたら、ゲシュタルト崩壊してしまうま。
C ほら、最近知った言葉を使ってからに。でもそれってもうチンプ化してますから。
B そうだったのか。知らなかった・・・・。しかし構築せずして崩壊もなきや、かな。
A いやだから、Bさんは何も構築してないんですよ。でいったい何を構築してみたいのかが、この対話の最初の頃の話題じゃありませんでしたっけ。
B そうそう、それでね、スペースシャトルの論理、つまりは速い、旨い、安いというそもそものスペースシャトルの主旨は、完全にゲシュタルト崩壊したわけなんだ。それはそのまま我々宇宙少年の夢を打ち砕くことだった。でも私はやや疑心暗鬼ではあったけどね。
C また用語の使い方が間違ってますけど、ままいいや。メンドーだし。
B ということで、無残な残務処理としてのスペースシャトル計画は、すでに計画ですらなかった。そもそも私の偏見でいえば、宇宙開発というのは、以前の計画を踏み台にして進んでいくべきなんだ。マーキュリーからジェミニ、そしてアポロとオマケのスカイラブしかり。でもスペースシャトルは、終わってハイそれまでよであって、それを継ぐのは誰かがわからない、というか継ぐべきものでもないし、継ぎ手も存在しない。
A 確かに今後のほのかにしか見えない宇宙計画に、スペースシャトル的なものはほぼありませんからね。
B つまりスペースシャトルは、子孫を残していないんだよ。
A しかしそれにしても、国際宇宙ステーションでの活躍はありましたよ。
B あれは活躍なんてものではなかったんじゃないのかは、見方によっては時代錯誤のたまもの、といってもいい。
C あれれ、そこまでいっちゃいますか。