散歩あゆめず03

 代々木公園の野外ステージ前に集っている人と人、その間をやや苦労しつつ抜け出して、向こうのメイン会場になっているサッカー場への入り口を探す。
 ずくに2メートルほどのフェンスの切れ目が見つかった。そこも立ち止まる人と出る人、入る人でいっぱいだが、どういうわけかちゃんと流れはできていて、それに身を任せればゆっくりと中に入れる。
 とにかくすごい人だ。野外ステージの比ではない。炎天下の中、日陰に隠れることなく、ただ座っている人たち、そしてただ立っている人たち、そこには巨万の人の海原が広がっていた。
 そして何かがいつもと違う。けっして多くのこういったイベントに来ているわけではないけれど、そのレベルの経験でいうと、ここに流れる空気が違う。雰囲気が違う。そう、どういうわけか、今日のサブ会場である野外ステージ周辺とも違う。
 まず気づいたのは、のぼりや旗のたぐいがほぼないこと。事前にインフォメーションがあったのかもしれないが、それでもこの少ないさは、今までとはまったく違う。
 そしてまた不思議な一体感。失礼ながらこれも野外ステージやケヤキ並木にいる人たちとは違うところ。
 そのことを少し考えてみた。そして勝手な想像の結論を得た。そのことについては明日、書く。