ソラリスのストーカー01

 配給会社の方から、突然「惑星ソラリス」の試写会に来ませんか、というメールをいただいた。これは渋谷のユーロスペースで8月4日から開催予定のタルコフスキー生誕80周年記念映画祭で上映されるデジタルリマスター版なるものだが、なんと一足先にお目に掛かれるのである。いやはや、たいへんありがたい。
 会場に到着して、なんで私なんぞにお誘いを、とお聞きしたところ、たまたま担当の方が書店でSFマガジンの拙文をご覧になったからとのこと。いや、少し恥ずかしい。
 さて、配給会社のパンドラは、やはりユーロスペースで行われた、かのかなり冒険的ともいえるソクーロフ特集の仕掛け人でもある、つまりスゴイところなのである。
 ところで、くだんの「惑星ソラリス」だけれど、私はこの映画を少なくても十回は観ている。いやもっと多いかもしれない。まあ多ければスゴイというわけではないけれど、フツーとはチト違うことだけは確かである。
 もちろん映画館で観たのは、1978年(1977年という説もあり、自分でわからないのだからしょうがない)の一回か、あるいはせいぜいあと一回くらいで、残りはすべてテレビ放送の録画か、あるいはDVDである。
 あっと、ここで気がついた。あのテレビ放送の字幕は、はたして劇場公開時と同じだったのだろうか。うーん、ポンと目の前に現れた、この読み手には何のこっちゃという謎のために、続きは後日ということになってしまった。