お土産は40年前の思い出01

 先日、中学生時代の友人たちと飲んだ。だがその飲み会でどんな会話がされたのかは、ほとんど記憶がない(こまったものだ)のだ。
 しかし、その一人から土産としてもらった手提げ袋にいっぱいのミニチュアは、二回の乗り換えをへて終電で帰宅し、そのまま爆睡をしつつも、どこかに置き忘れることなく、しっかりと自宅まで運び込んでいたのだった(えらい っことないし)。
 しかし正直にいうと、実はちゃんと持って帰ったかの記憶もなく、しかもそのことを、早朝目が覚めた瞬間に思い出し、寝室から飛び出て居間にあるのを確認するという体たらく(やれやれ)。
 で、その中身だが、まずは漫画『青の6号』に登場する秘密組織の潜水艦であるムスカ、そしてやはり漫画『サブマリン707』の「主人公」である潜水艦の707である。ともに小沢さとる氏のデザインで、50歳代マイナー系オヤジのイコン的に存在なのである。
 この707のほうは1960年代に何種類ものプラモデルが発売されて、当時のガキどもはそれを作って、銭湯で進水式を敢行したものだが、ムスカのほうは初めて見たような気がする。
 さて、このムスカだが、翌日、二日酔いっぽい私が普段は見せない満面の笑みで組み立てていると、それを見ていたツレが呆れ顔でいうのだった。
「それって、サンダーバード(2号)みたいね」