お土産は40年前の思い出02

 そうか、潜水艦のムスカって、サンダーバード2号に似てるのか、と40年目にして意外な発見をしてしまった。
 あのずんぐりむっくりしたフォルム、推進器が2発で、ともに円筒形をしていて、しかも赤。確かにいろいろと共通点はある。
 あっ、いや、漫画じゃわからないけど、ミニチュアのムスカの推進器部分は赤く塗られている。それにサンダーバードが放映されていた頃、我が家のテレビはもちろん白黒だったから、その色もわかるはずないけれど、当時の漫画雑誌のグラビアページやプラモデルでは、緑色の本体に赤いノズルが付いていた。
 ちなみに手元のミニチャアのムスカは濃紺で、あの「青の6号」のトンでもキャラのアカハゲをコントロールしていた艦のモデルである、っていったって原作読んでない人には、またまたなんのこっちゃだよね。
 そう、あの頃、プラモデルとしていろんなタイプが出ていたのは、「青の6号」系ではなくて「サブマリン707」系の707やジュニアだった。そしてそれらの多くは、銭湯の壁や床で破壊されたり、近くの池の底に沈む運命が待ち構えていた。でもサンダーバード系は、とっぴなヤツが4号を銭湯に持ち込む以外は、おとなしく部屋の中でその命をながられていたはずである。