お土産は40年前の思い出05

 そうそう、40年前の思い出などと書いてきたけれど、この思い出についてだけいうと、「サブマン707」や「サンダーバード」のミニチュアをもらった中学時代の友人とは、時と場所を共有していたわけではない。これらの漫画やテレビ番組は私たちの小学生時代のものなので、東京から埼玉に引っ越してきた私は、別の場所で、その時と場所を過ごしていたことになる。
 さらにくわしくいえば「サブマリン707」の連載に自分は間に合ってはいないようで、あとになってから、つまり次の「青の6号」の連載時にその単行本を読んでいたはず。ああ、また知らない人には「なんのこっちゃ」という話なのだけれど。
 というわけで、学校での話題として共有化していた友人とは、引っ越しを機に離れ離れになったのだが、ひとりスゴイ幸福の場にあった友人がいたことをここに書いて置こう。
 ちなみに私が買ったサンダーバードのプラモデルは2号のみであった。3号もそそるものがあったのだが、偉そうにいうと、1号や4号、そして5号は造形的にイマイチ感があった。まあもちろん欲しかったのには違いがないけど。
 そんな思いが自分の周辺を取り巻いていたころ、その友人Tの家に、私は出掛けていった。さて、そこで見たものとは。