ソラリスのストーカー補遺02

 一つ訂正があります。
 8月7日の書き込みでは、「惑星ソラリス」の予告編にはハリーが「髪をとかすシーン」がある、としたけれど、それは「針に糸を通そうとしている」の誤りでした。たいへん失礼しました。
 しかしあの予告編はとても不思議だ。その多くが実際の本編にはない断片で構成されているからだ。例えば、バートンの子どもと女の子のシーン、実際に映画にあるその場面も、本編とは違ったアングルで捉えていて、女の子の髪型も違っているように思える。
 さらに不思議なのは、今回改めて観た「ストーカー」の予告編。これはいくつかのタルコフスキーの別の作品のDVDのオマケとして入っているが、ネットにも動画として誰かがアップしているかもしれない。この「ストーカー」の予告編も、まさに没カットと思えるシーン満載なのだ。今回、「ストーカー」を観ることでそのことが確認できた。
 そこにはかなり強烈なシーンがある。同じ素材は本編にもあるが、かなり小さい扱いで、それこそ凝視しないとそれがなんだかわからない。タルコフスキーは積極的にこれを曖昧にしたのだと思うけれど、予告編ではそれがまったく別の色合いとアングルで出てくる。
 興味のある方はぜひ確認してみてください。ちなみにソレは本編では三人が目的地の建物に到着してから出てきます。