二人のアームストロング

 おっと、気づいてみれば、ホントは9月なのだが、ズルして今日も8月26日分書き込むをしようとしている。昨日だったか、月面に自身の第一歩を印したニール・A・アームストロング氏が亡くなった。
 いく夏や・アポロは遠く・なりにけり
 である。
 アームストロング氏は、その名前に似ず、キュートな顔をしていたと思う。宇宙飛行士というとどうもコワモテな印象なのだが、彼だけは別だった。アポロ11号の乗組員が三人並んだ公式の写真でも、一人チラリと歯を見せて笑っている。
 そういえば、ガガーリンが最初の宇宙飛行士が選ばれたのも、その国策に合致した経歴の持ち主であるとともに、親しみやすいその顔が重要なファクターであったと聞く。アームストロングが「英雄」に推挙されたのも、そういった意味合いがあったに違いない。
 ロケット少年だった私にとって、アームストロングといえば、このニールということになる。そしてもう一人のアームストロングであるルイのこと、つまりトランペッターであり歌手であるサッチモを知るのは、彼がが亡くなった1971年のことだった。ニール以外にも、アームストロングという有名人がいるということを、その時初めて知った。
 中学生の私はまだ当然ながらも、ジャズ中年にはなっていなかったのである。