今日は明日の昨日ではなくて。

 ホントは現在、一日の午前一時二十分。
 さっき地震があったと思ったら、また少し前に揺れた。今のはちゃんと揺れる前、ほんの数秒前に、一瞬だけ「あれ?」と感じていた。でもまわりを見回しても何も揺れてはいない。気のせいか、と思った瞬間にカタッと来た、そんな感じの地震だった。
 いつ来てもまったくおかしくはない。あの年の三月十一日までは、そう思っていても、実はどこかで信じてはいなかった。そんなモノはたぶん来ない、と。
 でも今は違う。それはとうぜん突然やって来る。
 だから、明日はたぶん来る。明後日もたぶん来てくれる。たぶん、たぶん、でもそれから先はことはたぶんわからない。
 コトは地震だけではない。
 ここんところ東京新聞を除いたマスメディアは、ほとんど報じることはないようだけど、福島第一原発はまだまだ危機的な状況にある、とおもう。
 少し前なら各紙一面で報道されるような「汚染水が満杯なので海に流していいですか」的な情報も、誰も気づかないような小さなコマ。さて、そんな状況が再びの地震に耐えられるのか。
 明日が単純な今日の続きである時代は終わった。

 今日、安売りのチョコレートをツレが二枚買った。ツレは一粒だけ、私は二粒食べた。でも私たちはそれを食べ終えることができるのだろうか。