さよなら、『ぼっけもん』、早すぎるぜ

 昨夜のネットのニュースで、いわしげ孝さんが亡くなったことを知る。私にとっては『ぼっけもん』の作者である岩重孝さん、である。いわしげさんと書かれていたので、一瞬誰のことかわからなかった。まだ五八歳だという。若過ぎる。
 いつごろだろうか、学生時代とその少しあとになるか、短い期間だけ、そこそこ漫画を読んでいた時代があった。『ぼっけもん』もその中の一つ。連載誌を読んでいたかどうかは、はっきりしないが、単行本はたぶん全部持っていて、どこかにある。
 素朴で、純粋で、不器用で、ややピント外れで、でも正義感がある主人公が、世間の常識とか、人との気持ちの擦れ違いに大いに傷つきつつも、自分の道を歩んでいく、という、まあアリガチな物語だけど、その主人公によく似た顔の恋人の愛らしさに魅せられて、読み続けたのだと思う。
 で、アレ、どんな結末だったのだろう。ちよっと探したのだけど、三冊しか見つからないのだ。