わてはあきんどどす

 さて、おさめるべきものを腹におさめて、また武蔵浦和コミニティセンターへと戻る。あの血も凍るような公開お仕置き部屋開始までは、まだ時間があったので、9階のディラーズルームへとツツと上る。
 ここで「ミステリーズ!」最新号と西崎憲さんの『世界の果ての庭』を購入。それから別のテーブルで、ぺちゃんこになったカバーなしハヤカワ文庫のような「トリビュートto宮内悠介」と、呪いを封じ込めたような「ゆきあってしあさって」のお土産BOXをお試しセット付きで、まるで魔術にでも掛かったかのように買ってしまう。
 と、我に尋ねる若人あり、彼、これは何と問う。ということで、あきんど精神を発揮す。これは創元短編賞の関係者同士が、ネット上で不思議な旅先からの書簡をやり取りしているサイトがあって、これらのオブジェはその旅先からのお土産なのですバイ。
 との、セールストークにころりとダマされて、くだんの若人はなけなしの1500円也をサイフから出していたのだった。うーん、私は罪びとだろうか。