開拓者公募に応募者少なし

 もういいかげんにしなさいと、自分でも思いつつの、安易な『市民の暦』頼りの日々の続き。
 この1869年は西暦で記すよりも、明治二年した方がわかりやすい。
 この年のこの日、明治政府は蝦夷地開拓者に土地を割賦することにした。なんと榎本武揚箱館政権が五稜郭を開城した、その二か月後のことである。潰しておいて、提案のおいしいところを持っていくこと極まれり。
 しかしこの太政官布告第660号で庶民向けに開拓者を募っても、応募する者は少なかったとのこと。よって新政府は幕府時代の体制そのままに、諸藩に再分割して開拓を申し付けたというから、榎本たちにやらせておけばよかったのにね。まあ、いいこといってても、アナタはワタシではないからダメってことなのだ。いつの世も、また。