林美雄さんの声で読む『市民の暦』

 『市民の暦』頼りにここ何日間かやってきたけど、ずっとそうするのも、辛いのでここでひと段落。
 ちなみにこの『市民の暦』とは小田実鶴見俊輔吉川勇一の編によるもので、一年365日の1日毎の出来事が、200人ほどの専門家によって数テーマずつ1ページ書かれている。1973年の朝日新聞社発行で、装丁は一見横尾忠則風だが、粟津潔
 発行からすでに40年もたっていて、時間の速さに恐れるばかりである。
 この本の存在を知ったのは、TBSのアナウンサーだった故林美雄さんが担当のパック・イン・ミュージックの中で読み上げていたからだが、いまその文面を拾い読みすると、氏の渋い声が少し甦ってくるような気もする。