ハロウィンの夜 その二

 さらにマンションの管理室前のカウンターには申込書が置かれ、ハロウィンで子どもを差し向けるたい人と、お菓子を配りたい人の欄がある。さっそく配る方に名前を書く。
 掲示物には、事前に回ってくる子どもの数を知らせるので、その分だけ、経済的な負担にならないように、キャンディなど一粒ずつでも用意して欲しいとある。
 で、前日の夕方、エントランスのテレビカメラに、若いママさんとその子ども二人が映り、38人でーす、とのお知らせ。おおお、このマンションには小さな子どもがそんなにおったのか。
 そして当日、ツレと買い物に出掛けた折、某海外食料品販売店にて、細かいお菓子が入った袋を三種類求めて、それを配ることにしたのだが、ツレはそれを袋詰めしたいといいだす。なので、某スーパーの文房具売り場で、透明な袋とリボンを物色するが、いいものがないし、チト高い。そこでなんでもかんでも聞いてみようオバサンのツレが店員に尋ねると、だったら別の階の百円均一店はどうてすか、とのこと。おいおい、別の店を紹介していいのかと思いつつも、感謝の気持ちで、某百均へ。
 すると、はいはいあるある。しかも当然文房具売り場よりも安い。
 かくして、ちょっとイラストの入ったほぼ透明な袋と、リボンを二種類買って、帰ったまではよかったのだが……。