ハロウィンの夜 その六

 その信仰的な意味などまったくもってわからないのだが、このガキ、いやお子様たちがご近所を訪ねて回り、お菓子をねだるなんぞのイベントは、まさにマンションという造りにうってつけではある。
 さらにガキ、じゃなくてお子様たちが基本能動的に動くのもいい。ちなみにウチを襲撃したのは、ほぼ学齢以前か、小学生といっても一年か二年ぐらいで、たぶんそれ以上になると、恥ずかしかったり、他に用があって忙しかったりするのだろう。まさに人生で一瞬で過ぎてしまう、トワイライトゾーンなのだ。
 その一瞬が、ガキ、いやもといお子様たちのいい思い出として残ることを祈るのみ。

★玄関先で、38人の魔女とか、妖怪とか、精霊とか、なんとかとかを待ち受ける、マーくんなのではあった。