不必要の必要 その十九

 まずは『アポロ技術への企業戦略』。タイトルからしてかなりクサイ。アメリカの宇宙開発事業がどのように成り立っていて、どんな御利益があるのかはを丁寧に開陳しているのだが、ボンクラ中学生にはまったくわからず、最初の「ポスト・アポロ・エージ」という題名から理解していない。ポストってあの手紙を入れる真っ赤なやつが、と思っていたんだからね。
 その点ていうと次の『宇宙空間を開く』は、比較的優しい今日までの宇宙開発の解説書だったので、どうにかこうにか読み込むことができた。月着陸船の写真の上には鉛筆書きの線が残っている。これはその図を別に書き起こした跡だ。批判の声があることも紹介していて、その拳を振り上げた黒人運動家の写真は、この本で一番印象深かったかもしれない。