沖縄叙景 その十七
ニャン山でほくほくした気分になったまま、さてどこへいこうかと考えて、そういえば近くに海に面した土産物や海鮮食堂などが並ぶ施設があったはずと、うろ覚えでクルマを走らせる。
しかし何を間違ったか、着いたのはいわゆるアウトレットモール。この近くにあの施設があるのかと早合点していまったりのだが、あとのお祭り。
いちおう中に入ってはみたものの、もともとブランド品にはまったく関心がない私は当然のこととして、最近急速にその方面への興味を失いつつ(いい意味で)あるツレも、ほぼげんなり気分。
勝手な推測と偏見だが、こういった存在はすでに意味を失いつつあるのではないか、と思った瞬間に、近くで韓国語や中国語。そうか沖縄は日本の観光地であるだけでなく、アジアの観光地でもあるのだ。そういった存在としての意味は、いわば「日本の沖縄」としてあるのかもしれないと、やや複雑な気持ちになったのだった。
★こちらが昨日紹介した糸満公設市場。おばちゃんたちが店を出していたのは、先にある暗がりの空間。人を勝手に写すのは失礼なので、どうしてもこんな写真になってしまう。