本日の新聞から その三

 で、英文のwikiで調べてみると、チャイナシンドロームが映画由来の言葉ではないことが、しっかりわかります。
 日本語を信用しないで、英文を頼るなんて、なんだかなぁ、とお思いかもしれませんが、英文の方には、どんな学者が使い出し、それに別の学者が引用したなんてことが書いてあるので、今回の疑問に関しては参照できるということです。つまりチャイナシンドロームという言葉が同タイトルの映画に由来する、というのが間違いであるという点についてのみ、なのです。
 このあたりを少し調べてみたら、やはりどこかのサイトでこの映画を話題にしていて、コメント欄に「この言葉を映画以前聞いたことがある」という意味のことを書き込んだ人が、たぶんwikiあたりを見たのか、「自分の思い違いだったようだ」と前言を撤回してしまっているんです。困ったものです。
 ちなみにウチにある何冊かの原発関連の本をパラパラと見ているところなのですが、チャイナシンドロームという言葉は今のところ出てきません。
 そうそう、ネットの中には、この炉心が融解して地面を溶かし、やがて中国まで到達するというジョークがわからずに、ほんとうに中国まで行ってしまう説と理解して、とんでもない話だという人がいました。まあ、そんなあたりからちゃんとした文章にはあまり使わない方がいいでしょうね。