宇宙博に行ってきた。その七

 焼き過ぎたピザ、ではなくて、月着陸船の脚です。この四本で着陸船を支え、月から着陸船上部がリフトオフする時は、「打ち上げ台」を支えることになりました。
 つまり月面第一歩はアームストロングの足ではなく、その脚が印したわけです。まあ、その前にも無人探査機のサーベイヤーとかが到達していますが。
 余談ですが、月に最初にソフトランディングしたそのサーベイヤーは、月面上から初めてその月の風景を送ってくれました。それまでは一般的にもエッジのある光景と想像されていましたが、実際にはずいぶんとなだらかだったのに驚いた、という記憶があります。
 さらにオマケの余談として、アポロ12号はそのサーベイヤーのすぐ近くに着陸しました。このピンポイントランディングは、飛行管制の技術の高さゆえと当時賞賛されたものです。
 そして月面上での材質の劣化の研究などのために、サーベイヤーの観測機器の一部が回収されています。たしかカメラじゃなかったかな。ただし残念なことにその作業中に自身のカメラの方を太陽に向け、レンズを壊してしまいました。初めての月面からのカラー生中継はこうして永遠に失われたのです。