宇宙博に行ってきた。その十一

 「……こちら、ヒューストンです。コロンビア、よく聞こえます。どうぞ……」とかいうアポロ11号の同時通訳者西山千さんの言葉で初めて知ったヒューストンという地名。はい、その地にある管制センターには、こんなコンソールが何十もズラリと並んでいて、前方のスクリーンにはさまざまなデータや画像が映し出されていたのです。
 会場の説明書きにはアポロ時代に使われた、とのことですが、机に貼ってあった書類にSTS61と記されているので、スペースシャトルの時代にも使われていたのかも。まあ別の略号の可能性もありますが。
 ともあれ、宇宙船の中以上に、これらのコンソールの前ではさまざまなドラマがあったはずです。アポロ13号の事故、スカイラブの故障、そしてもしかするとチャレンジャーやコロンビアの悲劇。スイッチ類にこびり付いた汚れの一部にはもしかすると、管制官の涙も混じっているということも……。

★会場にはこのようなアポロ用コンソールが二台と、ジュノーⅡ用のコンソールが一台展示されています。

★コンソールのボタン類のアップ。汚くて細かいところはよく見えない。

★もう一台のアポロ用コンソールにはこのような書類が。ちょっとわかる部分もありますが、墓穴を掘りそうなのでよしときます。