皆既月蝕拾遺 その七

 昨日、自分が生きている間にはたぶん誰も月には行かないんじゃないのかなぁ、なんてことを書いた。でもその見込み、実は外れて欲しいと思っている。
 ただアポロ計画ほどのオペレーションを実験させる主体が、残念ながらこの地球上にないような気もするのだ。
 それは特に月着陸を意味している。ただ月の軌道を回ってくるミッションぐらいだったら、強力なロケットと管制システムがあれば難しくはないはず。その点からも、あの月着陸船の一連のオペレーションが、いかに特異なものだったのかを、今更ながらに感じてしまう。
 さて、ここでまた思い出した。昔、小室等さんの「私は月には行かないだろう」を何度も聴いていた。あの曲の作詞は大岡信さんだったか。ふと口ずさもうとして、歌詞があやふやなのに驚く。
 あれれれ、で、まったく別の話だが、さっき散歩の途中で落ち葉が舞っているのを見ながら、ツレと奥村チヨさんの「終着駅」の歌詞を思い出していたことに逆に驚いたばかりなのに。