ふかまりゆくもの そのはち

床屋談義　08
「しかしお客さん、ちょっと話題がマニアック過ぎやしませんか」
「そうだね。しかも底浅きマニアックだ」
「そこまではいいませんが。いやダジャレじゃなくて」
「そういえば、秋の深まり方をいろいろと人生の積み重ねと掛け合わせていろいろと語ろうと思って『ふかまりゆくもの」なんて付けたけど、ビートルズのコネタばかりになっちゃたね」
「それはそれでいいですけど。なんか何日もここに座っているみたいじゃないですか。確かビートルズのモノ・ボックスが手に入るとかいってましたよよね」
「自分が買うんじゃなくて、ウチのが申し込んだんだけど、ぜんぜんお店に取りに行ってないようなんだ。『ラバーソウル』以前のアルバムは持っていないから、少しは楽しみなんだけどね。ところでさ、『レッド・イット・ビー』や『ゲット・バック』にはふたつのバージョンがあるって知ってたかい」
「そういったことって、どんな意味があるんですか」
「意味・・かぁ。そこまでは考えてなかったなぁ・・・・」
「はい、顔剃り終わりました。起きてくださいな」
★タイトル横はやっとウチに到着した「ビートルズ・モノボックス」。だけど持ち主が寝てしまっったので、開けることができない。「ホワイトアルバム」のジャケットがどんな感じになっているのかは興味ありあり。