同じようでまったく違います。

 そして二日目、午後の二時半からは「SFアンソロジーの部屋」に参加。午前中の疲労を癒しに、星雲賞候補の皆さんもここに参集する。
 部屋に入ってすぐにところには本日の参考資料が置いてあって、昨年から今年にかけてのSFアンソロジー本が列記されている。既刊は十一冊で、その中に自分の名前が一つ入っているのが……、なんとも恥ずかしい。
 論者は北原尚彦さんと、それから大森さんに日下さん。
 で、NOVAの行方とか、出そうで出ない日下さん本とか、SFJACKの意味とか、日本SF短編50の選び方、などなどなどに話が及んだのですが、いちばん楽しかったのは、本を蒐集する時の北原さんと日下さんの話、なぜ自分たちは同じ本を二冊持つのか、いやそれはすでに二冊ではないのだ、カバーが違っていれば当然のこと、奥付が違えばそれはもう違う本である(記憶で書いてますので、違っていたらごめんなさい)、といった話をお二人がニコニコ顔で語るのを、あきれながらもやさしく見つめているのが大森さん、という雰囲気なのでした。
 しかし本の話はほんとに気持ちいい。
 ということで、もう四時、はるこんはクロージングを迎える。