ご近所の歴史

区民講座初体験10最終回

歴史の小窓 そして見学会の一行は図書館前で説明員の話を聞いたあと、図書館の会議室に案内されました。中はどこも空間が広く取ってあって、なかなか居心地がよさそうです。ここで2時間ほどの徒歩ツアーが終了となりました。 最後に一言付けたしですが、と…

区民講座初体験09

歴史を積んだレンガの壁 その白い塗装の下に、語りつくせない歴史を刻んだ中央公園センターを後にして、見学会の一行は最後の目的地、北区中央図書館を目指して公園の中を進みます。このあたりは王子野戦病院だった当時、ベトナムから傷病兵を移送してきたヘ…

区民講座初体験08

戦傷者と声とピアノの音 昨日の陸軍用地標石ですが、考えてみれば戦後占領軍に土地が接収されたときに、無くなるはずですよね。それが残っているのは、やはり小さ過ぎたからなのかな。そもそも戦後は戦闘機も戦艦もみんなスクラップや標的にされて、平和憲法…

区民講座初体験07

小さな石の大きな権力 これまでは、何度か触れているように火薬製造所のちに第二陸軍造兵廠を、現在の野口研究所に残されている火薬研究所の遺構を中心に見てきました。と、かなり回りくどい書き方ですが、しょうがありませんね。軍事施設はそのときどきで名…

区民講座初体験06

軍都の小さな動脈 加賀公園の築山を下りて、一行は金沢橋を通って石神井川を渡る。この辺全体が加賀藩下屋敷だったから、金沢橋というネーミングなのですね。そのまんまですが。そして細い坂をぐいぐいと登る。いやはや皆さん健脚であられる。愛誠病院近くの…

区民講座初体験05

残された頭脳の断片 建物と建物の間に、弾道管や防爆壁がひっそりと残されている場所を後にして、見学会の一行は敷地の裏手へと歩き出しました。ここにはまだ当時の建物が改修もされずにそのまま残っています。手前の一棟は内部が三分割されているのですが、…

区民講座初体験04

施設を残した偶然性 そして一行は現在の野口研究所、戦時中の火薬研究所(二造板橋工場23号屋など)の中を並木に沿って進みます。そしていくつかの建物を過ぎてからその隙間に入ると、脇にやや小振りな土管のようなものが横たわっていました。これが弾道管と…

区民講座初体験03

開陽丸の荷物(?)とご対面 加賀西公園を出発した史跡探訪の一行は、まずは圧磨機圧輪記念碑の前に佇みます。説明によると澤太郎左衛門の欧州留学の際に輸入した部品で作られたとのこと。というと開陽丸で運ばれたのか、それとも後日別による便なのか。そこで…

区民講座初体験02

そしてそれは標的となった。 講座二回目の13日は、「板場区域における旧軍施設と工場の展開」でした。参加者は初日と同じ50人ほどで、ほとんど誰もサボらないっていうのもすごい。 まずは板橋火薬製造所の建設から口火が切られる(引火に注意)。明治4年9…

区民講座初体験01

セミナー初体験 板橋区主催の文化財講座『板橋区域の近代化と軍都の形成』に行ってきました。こういった公的機関が開催する行事に参加するのは、たぶん初めての体験です。 日程は12月12日、13日の土日は座学でしっかりと勉強、そして翌週の20日の日曜日に参…